無題

こんにちは、Kです。
今こちらの方は新年で人通りが少なく過ごしやすい毎日が続いています。
空気も超綺麗です!同時に気温が最低16度-最高25度と暖かくなってきて
まさに衣替えの季節!でも服がない!?(汗
さて、最近仕事の事で動くことがないので、掲示板などを拝見させて頂いており色々とカスタムされている方もおられましたので、現在第7ロットで追加された回路とともにその追加の経緯と詳細などを書いていきますので参考情報となれば幸いです。
ただ、こちらのブログを定期的に見られている方へ向けての開示情報としたいので、対象物に関しては検索ワードに引っかからないような抽象的な表現を使っていきます。わかりづらいかもしれませんが、お暇な時にでもご覧になっていただければと思います。
まず、経緯から説明しますと夏頃に取り扱いのアンプのコピー品が出回り、それに伴い日本側のHの元に問い合わせが増えたことから始まります。
その後メーカー側への事実確認とその対策、コピー品のメーカーへの問い合わせなどを経て、情報を頂きました方へオレオのご連絡を差し上げ、同時にブログへの注意喚起を行っていました。表面上はそれで終わった形に見えていたと思いますが、実際は中国側の方でメーカーとやりとりをしてコピー品対策と言いますか、バージョンアップの模索をしていました。そして、現在の第7ロットの形へと進化しています。公式ブログでは災いを転じて福となすという言葉通り、弱点だった部分の改善が行われています。
では本題の部分を書いていこうと思います。
去年夏頃にメーカー側と連絡を取り日本側での注意喚起をする旨を伝え、メーカー側でも対策をして欲しい旨とそれに対する相互協力をするということで話は続いていました。
そして中国側で試作機を作り対策案などを話し合い結果として出来上がったのが第7ロットとなります。
第7ロットで対策を施した部分は下記の2項目です
・遅延リレー回路の遅延時間を延ばした。
・後段増幅回路より前段回路が先に落ちないように対策。
上記2項目は大幅な回路変更もせずに少ないパーツ変更・追加※で
実現できる対策だったのでメーカー側で採用される事となっていました。
※電解コンデンサ1個変更・電解コンデンサ1個とダイオード1個の追加
遅延時間の延長は回路にある電解コンデンサ220uFを470uFへと変更することにより延ばせます。その改善効果は大きく電源投入時のポップ音が更に低減されるのですが、それは、前段部が電源ON時安定するのに時間がかかるという部分に注目しなければなりません。まずは、前段と後段のシグナルラインを切り離し計測することから始まります。
TA2020では標準である程度のDCオフセット電圧がありますが、電源ON時それとは別の大きなDC電圧が出ています。時間が経つに連れて安定してくるのですが、その原因として前段部分のオペアンプ回路からのものでした。最初はカップリングコンデンサの辺りやオペアンプ回路周りを触っていましたが大幅な改善は見込めず単純に安定するまでの時間までリレーでONをにしないのが一番簡単な解決策でした。
それ以外にもTA2020のMUTE回路を使いON/OFF制御をし、前段は常に通電状態にする事で解決する対策案も考えましたがこちらも他の回路を巻き込んで大きく回路変更しなければならない為流れた案件です。
次に前段回路を先に落ちる事で発生するポップ音がそのまま後段で増幅されてスピーカーから出てしまう問題は、先に前段回路が落ちないようにすれば解決します。前段部分の給電のラインの上で直列にダイオードを付けその先に大きめのデカップリングコンデンサを搭載すれば電源OFF時に前段回路で発生したポップ音を後段が増幅することがなくなります。
ちなみにDCから入ったすぐにある4700uFの電源デカップリングコンはスイッチ手前でカットされるのでTA2020のIC電源供給の直下のバルクコンは1つのみでその先に前段回路の給電ラインが作られています。ダイオードで切り離してはいますが、TA2020のバルクとの容量の比率も大きく関係してきますのでその辺りの
調整も必要かと思います。更にその先にLEDの給電ラインもあったりしてその辺りの消費も考慮してましたが、最終的には切り離せば解決します。
これにより前段からの影響による問題を解決した結果大幅なポップ音の低減を実現できましたが、更にもう一つTA2020自身のDCオフセット電圧のズレを修正することにより完全にポップ音が排除されると言う事になります。
これは、NFJTA2020キットにも搭載しているDCオフセット電圧調整回路の追加です。
このアンプは当初遅延リレー回路すら搭載せずに盛大なポップ音が出るのでも有名でした。
2年ほど前より改良され遅延リレー回路が搭載されポップ音の低減は出来ましたが完全に排除出来たわけではありません。そこで、TA2020で定番となっているDCオフセット電圧調整回路ですが前述した前段の対策をせずに施工してもポップ音は出て来てしまうのが現状です。
前段の問題をまず解決し更にTA2020のオフセット調整回路を搭載すればポップ音は完全に排除でき音質も大幅に向上し大きく変わった別のアンプとして変化すると思います。
以上参考情報として書きましたが、またいつものようなダラダラ書いた感じの文章になってしまい申し訳ありません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
P.S:前段の4558から変更した5532はポップ音といいますか、ON/OFF時の飛びが激しいです。
他のメーカーでも試しましたが同じような波だったので、普通に5532系はそういった意味でこのアンプで使う場合は
この回路が必須じゃないでしょうか。4558系は比較的緩いですが、でも出ます。

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3 thoughts on “無題

  1. ミュートリレーの話。2○2○キットの電源用に大容量のコンデンサを追加しているので、電源on時の立ち上がりと電源off時の放電時の電圧変化があり、遅延回路が無くても7809で9v用リレーを動かせばとか考えていました。

  2. nanashiさん
    別電源・別回路で出力ラインをon/offしてやる感じですか?
    キットだとdcオフセット電圧が0に調整できるのでいけそうですよね。
    キットだとそういうのある程度の自由が利きますし楽しそう。
    以前ユーザー掲示板の方で画期的なミューティング回路の構想を
    ユーザーさんが提案してらして、おぉーー!その発想は無かった!とか
    一喜一憂してましたが、それって内部で逆圧かかってる状態が発生するけど
    大丈夫なのかなとその後を期待して静観してました。
    そんな感じで色々ユーザーさんからの情報というのもとても参考になりますし
    個人的にも面白いです。
    ってなんか書いてて返信になってないですね、すいませんm(_ _)m

  3. ta2020キット等、大きなコンデンサを積んでいると電源の立ち上がり時間もかかるため、
    遅延回路でリレーを制御するよりも、アンプの電源電圧をレギュレーターicで監視してリレーを駆動することが簡単ではないか・・と思いました。

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