こんばんは、Kです。
今回はいまだお問い合わせの多い弊社TA2020自作キット向けのおすすめ部品のご案内です。
以前に個人的なインプレを付けたTA2020キットのオプションパーツのご紹介をさせて頂いておりましたが、現在のパーツラインナップは以前より大幅に増えており、また既に販売終了してしまっている商品もございますので、新たに色々コメントを付け足しつつご紹介していきたいと思います。
なお今回は該当オプションパーツインプレ系でいきます。あくまでも個人的なインプレでもありますので、参考程度にしていただければと思います。
現在販売中のTA2020キット最終版リニューアル品は、標準部品で性能を底上げした物ですので、その辺も踏まえて書いていきます。
★マストアイテム
まず下記3つは出来ればマストアイテムとして検討して下さい。
・ベースアップグレードキット
・5V外部給電レギュレータキット
・強化入力ケーブルセット
★各種ヒートシンク
・ヒートシンク類
ICのヒートシンクは出力を上げて鳴らす場合にはあった方がいいです。
7805三端子レギュレータ用のTO-220ヒートシンクは別に要らないです。
★カップリングコンデンサ
入力カップリングコンデンサの部分は基本変更した方が良い部品です。ここの変更で音質の向上がかなり見込めます。音質のベースを決めるといっても過言ではないくらい重要かと思います。
現在のラインナップでは
・ELNA R2Aピュアキャップ
・ELNA RFSシルミックII
・TAITSU メタライズドフィルムMM
・FACO MCAアキシャルフィルム
この4種類です。
音の解像度が高のはFACO MCAで高音域が若干大人しくも感じられますが、それも個性の範囲でバランスの良い音です。既にビンテージの範疇に含まれそうなフィルムとしてはコスパも魅力です。
個人的には4種類の中でTAITSU MMが最も2020キットに合う感じです。こちらはリファレンスになるかもという事で、現在試験的に販売していますので一度試してみてください。突出した癖や帯域による過不足が無く聴きやすいかと思います。
ELNA R2Aは付属標準品と同じ電解コンですが、ELNA のオーディオ最上位グレード(PURE CAP)ですのでフィルムコンに換えたのと同じぐらい簡単に判る音質の向上があります。一言で言えば綺麗な音ですが、綺麗なだけでなくしっかりと芯が通った音です。
ELNA RFSにはシルク繊維混合という特殊な材質が使われています。
オーディオ専用品なので音質は悪くはないですが、かなり明確に好き嫌いが分かれるかもしれません。ただトータルセッティングとして見ると、ベストチョイスになる事も有るのがオーディオの面白いところですので、並列で付けるフィルムコン0.1uFとのコンビで、好きな方には具合の良い音になってますから試してみてください。
★電源平滑コンデンサ類
ICへの電源供給という面で、この部分の電解コンデンサは想像以上に音質に効いています。白基板の時に日本メーカーの470uFを入れたり中華電解コンを使った比較視聴で、この部分も重要なんだと認識させられましたが、強烈な変化で再認識したのはPt2基板にWXを使った時でした。
キット付属品は低インピーダンスのハイグレード品日ケミのLXZ16V1200uFですので、汎用品と比べ十分に音質は向上していますが、オプションでは更にハイグレード品やオーディオ専用品大容量品をご用意していますので、より音質の向上を期待出来るパーツです。
個人的にはSANYO WXかニチコンのFWを多用していますが、最近はパナのFCも使うようになって来ました。
ラインナップとしては
・SANYO WX 16V 2200uF(SANYO 電源平滑コンデンサアップグレードキット)
・SANYO WA 25V 1800uF
・日ケミ LXZ 16V 2200uFx2本セット
・nichicon MUSE FW 16V 3300uF
・Panasonic FC 16V 2200uF
・ルビコン ZLH 16V 3300uF
SANYO WXは出力を上げて低音が多めの曲を聞いている際に、特定帯域での落ち込みが少ないので個人的にお勧めです。
※SANYOの上位グレード品は、他社同等グレードに比べ実性能がワンランク上ですので、安定までに少し時間がかかります。
SANYO WAはWXを高周波性能寄りに振った上位タイプになります。こちらは25V品ですから容量的に不利ですので、あえてTA2020キットに使わなくてもいいのですが、音のメリハリがWXとは違うので興味の有る方は試してみるのも面白いと思います。
日ケミのLXZは標準付属品が1200uFに対し高容量2200uFを2本セットですので、IC直下の部分と電源ターミナルブロック横の2つで容量を稼げますからコスパは高いです。
nichiconのMUSE FWはオーディオ専用品で尚且つサイズに対しての容量が大きい為、詰める際には良く利用しています。音の感じは他の低ESR品と違い若干温めで、私も良く使ってますしお勧めです。
Panasonic FCは低インピーダンスシリーズになるのですが、よくオーディオ製品で使われており定評もあります。ただ、音の好き嫌いという意味では分かれるのではないかと思います。最初あまり使っていませんでしたが、最近良く使うようになって来ました。
ルビコンZLHは使った事が有るような無いような。。。あまり記憶に無いのでインプレできなくてすみません。高品質系のACアダプターや充電器などに採用されているスイッチング電源の定番品です。
続く(その2)へ
NFJ TA2020キットのオプションパーツについて(2013/09/09)その1
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