Category Archives: オーディオ関連

TA2020キットのオプション品に関して

こんにちは、Kです。
近日TA2020キットを再販するということで、Hより
オプションのベストな提案を簡単に記載していってほしい
ということなので、ここで書いていこうと思います。
経緯としましては、前回・前々回とご購入後の
オーダーフォーム登録の際の備考欄にどのオプションが良いか
というご質問が多かったみたいで、その分ワンクッション出荷
タイミングが遅くなりお届けに時間を要する事があったという事です。
好きに書いて良いという事ですので、少し偏ったチョイスになると
思いますが参考程度にお願いします。
まずマストアイテムとしては
・EPCOSの入力カップリング
・三端子レギュオプション
・ベースアップグレード
この3点は単価も安いですし、変化も大きいです。
音質面でもアンプの仕上がりという面でもオススメです。
次に出力側のコンデンサ類ですが、4/6/8Ωコンデンサアップグレード
キットを試してみてください。音の雰囲気とか微妙なバランスはここ
という感じで捕らえていてくれればと思います。
ざらっぽい音の感じとかの改善はこの部分で効いてくる感じです。
たぶん9日販売には出品間に合うと思いますがEVOXのCMK0.22μFの6個セット
は2個セットのJではなくKですがお値段も据え置きにしていますので、
機会があれば試してみてください。その際に使うのは松下のECQUL 275V0.1μF
2個セットとかでもいいと思いますし、標準のままでも大丈夫です。
ちなみにCMKの2個セットはYDA138NFJ版用として販売していますので
どうしてもKではなくJが良い!という拘りのある方以外は6個セットの方が
価格的にもお得ですのでオススメです。
あとは、電源平滑コンはIC直下部分にはWXかFWのどちらかがいい感じです。
最近出しています松下のFCは好き嫌いが出ると思いますが
こちらも試してみると面白いかもしれません。
インダクタに関しては、基板サイズの関係で標準付属の物が既に専用で
作られていますので、そのままでも大丈夫だと思います。
もちろん直流抵抗の低い空芯コイルやTOKOのインダクタにすると解像感は
増します。音の変化という上でインパクトがあるのは空芯コイルですが
出力を上げていく際にコイル同士間隔などの問題も出てきます。
ニアフィールドでは特に大きな問題は出ませんが、なんか本末転倒な状況なので
いじり倒したい方にはオススメです。
最後にオプションとは関係ないですがパスコンとして使える
NISSEIの積層タイプメタライズドポリエステルフィルムコン0.1μFの10個セットが
1個当たり10円と格安価格ですので、この機会に購入しておいてもいいかと思います。
もう少し在庫は持つと思いますが、バックストックはもう無い状態です。
これは出力段のLPF側の0.1μFには使わない方がいいです。
以上駄文失礼しました。

前々回の記事についてとFX1002Aについて

こんにちは、Kです。
長々と書いてしまい読みにくい記事になってしまいましたので
お手すきのときにでも目を通していただければと思います(汗
昨日Hより経由でFX1002Aご購入者様よりファーストインプレッション的な
メールをまとめて頂き、読ませていただきました。
ご協力ありがとうございます。
今後のバージョンアップの検討情報として活用させていきたいと思います。
また、ある程度使用してから再度、変化と良い点・悪い点などの情報を
頂けましたら、幸いです。
FX1002Aについて個人的なインプレッションを書いていきます。
ただ、それがご購入いただいた方への妨害になってしまわないか
迷いましたが、一ユーザーとしての純粋な?インプレッションとして
参考程度に受け止めておいてくださいm(_ _)m
それでは記載します。
とりあえずパワーがすごく、出力を上げていっても全域で変化無く
追従してくる感じだが、扱いづらい。
ニアーフィールドで使うためにボリュームを絞り、プリ側も音量を最小に
しても、思いのほか音質劣化が感じられない。
ただ、絞りすぎている為、左右のバランスが若干気になる。
音質については、中域以上で綺麗に出ている。
低音に関しては強いのだが、抜けが悪いような感じがする。
音質についてはエージング後も若干の変化はあったが
雰囲気は殆ど同じに感じられた。
オペアンプ変更したら良い感じになりましたので、その部分は気に入っています。
購入後1ヶ月は保証が有りますので開けるのは待ってください。
その後オペアンプの交換も検討してみてください。
最後に試聴の際にブックシェルフタイプのスピーカー1セットを出力上げすぎて
片方ブチッ!とやってしまい、気分的にFX1002A自体好きになれそうになく
正直にインプレッション出来たか心配です(汗
以上、個人的なインプレッションでした。
さて次にご購入者様のインプレッションの中で少々気になる点がございまして、
当ブログの前々回「インダクタ採用についての経緯」で投稿させていただきました
記事ですが、こちらはFX1002Aとは関係のないものです。
現在NFJ仕様に改修中の次期発売予定の50Wメインアンプモジュール
基板完成品についての記事でした。
前々回の記事で個人的に音についてのインプレッションで記載しました
→「中・低域がグイグイ押してくる感は個人的には好きではありませんが
それはまた出来上がってから入力カップリング変更で調整入れていきます。
あと、LPFのコンデンサもですね。」
こちらは記事は、現在NFJ仕様として改修中の次期発売予定
50Wメインアンプモジュール基板完成品についてでした。
販売次期や告知も決まっていなかった為、ただインダクタについての
変化としてのネタとして記事をあげたかったのですが、単純に書きすぎて
誤解を招く結果になってしまいました。申し訳ありません。
このチップのシリーズではベストかなと思い標準品から比べると
少し過激な部品のチョイスになった気がします。
(今回はパワーではなく音質の調整で)
今年中には仕上がるので、販売間近になりましたら再度告知します。
FX1002Aに採用しているインダクタはかなりの大型の防磁インダクタで
SMDタイプではなくラジアルタイプの物です。
許容電流量も12Aとオーバースペックながらインピーダンス値も低く
デジタルオーディオ専用品を採用しています。
前々回にの記事で触れたものはSMDタイプのインダクタでして、
50Wメインアンプモジュール基板完成品用に模索していた部品の
ひとつです。
追記しますと、標準品と比べると線径も違います、右にチラッと見えると思います。
チョイスした物はさらにダブルラインでして、サイズ的にはそれでやっと3A近くの
許容電流量を稼ぐ事が出来ます。
シングルラインでこの線径ですと巻いても流せる最大電流量が限られています。
現在の標準品も在庫が切れ次第うちが採用している物に切り替えたいそうです。
まだ結構量がありましたので、中国販売タイプのインダクタ変更は
もう少し先になりそうですが(汗
あと、もうひとつ要点として記載すると標準品の採用している電源平滑コンデンサに
少々難がありましたので、この部品は変更しています。同時に基板部分も改修しています。

FX1002販売前日

FX1002に関して、私からの見解を記載しておきます。
こちらのアンプはST社のTDA7498Eを搭載した160W+160Wのハイパワー
クラスDアンプです。
現在日本で販売されている高出力アンプICを使い表示でハイパワーであっても、
一般向け製品ですと実使用の出力ターゲットが1-5W辺りに絞った構成を
しているのがほとんどだと思います。
実際ニアーフィールド・自宅の部屋で視聴されるのがほとんどだと思いますし、
その最大出力に沿ったパワーを出しても扱いにくいのが現状です。
そういった意味で、各社高出力アンプICを使用しても出力ターゲットを最適な
範囲に抑えているのは合理的だと思っています。
さて、うちの会社が今回販売するFX-1002はそれとは異なったクラスDアンプとして
理解していただきたいと思います。
公式でも記載していると思いますこちらの製品は最大出力160Wと
謳うだけに、実際の出力も実用レベルでICの出力できる範囲の中で
最大限引き出す事が可能なように部品構成や設定をしているアンプです。
小型スピーカーやニアーフィールドで使用前提ですと、ご満足していただけないばかりか
私も残念に思ってしまいますので、大き目のスピーカーでのご使用用途としてご検討下さい。
一般受けしにくいアンプということを重々承知で今回試験販売しています。
ただ、こういう需要も少なからずあるのも確かです。
今後模索していく上で、ひとつの位置づけとして取り扱う事ができればなぁー
と私自身思っておりますので、ご検討の際にはご注意下さい。
それでは、明日販売開始ですが公式では端折られた部分を個人的ブログにて
書いてみました。

TA2020キットを8Ω仕様にさらにいじってみました(最終版)

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先日アップした写真の物は4Ω仕様でEVOX MMK5 0.47μFの
メラタイズドポリエステルフィルムコンでインダクターも
NFJオリジナルの10μHで設定していました。
今回8Ω仕様でさらに調整入れてみました。
現在販売していませんが2個セットで販売予定の
EVOX CMK0.22μFの物を使用し、TOKOの防磁インダクタと
104にPanasonicのECQULをチョイスしてみました。
CMKはYDA138NFJ版用に用意した物でTA2020に使うと
3セット使わなければいけないので価格的にオススメできませんが
エージング後どうなるか楽しみです。
後ろに装着した電源平滑コンデンサは、標準で余ったコンデンサという
状況を想定して搭載しましたが、高リプル性能タイプのコンデンサを
入れたいと思いSANYO WAをチョイスしました。どのみちその後に
コモンモードチョークコイルがあるので、低インピーダンス品である必要は
ありませんが、リプル許容量の高い物でコイルの前で入力電源を綺麗にしたいという意図で
チョイスしてみました。
施工後すぐに聴いた感じだと両方の意味で音の切れもよく、奥行きが
感じられる印象ですがゆっくりエージングしていくつもりです。
他にも少し調整入れたところがありますが。。。なんというか、楽しんでいます。
自己満足的な日記ですいませんm(_ _)m
謎オプションに関しては、日本側Hと価格の問題で絶賛議論中です(笑)
ちょっと煮詰めすぎて、細かい部分でこだわりすぎました(汗
本気で何が入っているか説明なしで謎オプションforTA2020キット
とだけで売ろうかなとか色々考えています。
価格がどっちに振れるかわかりませんが、私の思い通りの価格に
なれば内容非公開で販売とかも必要かなと思っています。

もう少し!TA2020キット最終版(赤い。。仕様)

こんばんは、Kです。
昨日、日本出荷完了しました。近日中にYDA138ケースキットと
限定オプションキットforYDA138NFJ版の販売が出来ると思います。
TA2020キットは間に合いませんでしたが、次の出荷はまだ色々他に
有るので、TA2020キットを軸に出荷しますので準備で来次第出荷予定です。
さて、TA2020キット最終版ですがポテンシャルはかなり高いです。
細かい部分でのマイナーチェンジでもなく、次バージョンの
バージョンアップでもなく、最終版として出来る限りの部分を
改修・改善した結果が出たと思います。
最終チェックの為、量産基板で作ったTA2020キット最終版を
視聴した際、他の開発中のアンプや業務上の関係で既存のアンプも
色々調整していましたので、その相乗効果もありインパクトが
強かったかもしれませんが、ただただ感激しました。
これを体験いただけるベースの環境を作りたいので
謎オプションをもう少し煮詰めます。
ちなみに、サンプルというか最終チェックで作成した1台をアップします。
お気に入りです。すごい聴こえます!しかも煩くないです。
そこまでガッツリカスタムしてません(汗
※TA2020キット付属の部品とは違うものを多数使用しています。
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YDA138NFJ版の限定のについて

Hより販売開始から2週目あたりだったでしょうか?
こういう要望が多いよという事で、一度やってみようと思っています。
ある部品が数入手できなかったので少数限定にします。
うちの今までのラインナップから比べるとちょっと高いです。
それでもトータル的な価格を考えてますので
無茶はしていないつもりですがやっぱり高いです。
有る一つの電解コンとチップ積セラを除いて
良いチョイスが出来ていると思います。
それでも効果が有るような設定にしていますので
音質は標準キットと比較するとめっちゃ変わります。
驚いていただければ嬉しいです。
方向性を逆方向に持って行っているので、ここまでしてしまうと
良くない意味で、このICの頭打ちが見えるんじゃないかなぁーと
★Panasonic ECWF(A)
メタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサ
DC450V 1.0μF  15.0→7.5mm幅リード加工品-ECWF2W105KAB
優れた周波数特性と低損失で低うなりのフィルムコンです。
入力カップリングに使うと思いっきり音の雰囲気が変わります。
ポリエステルフィルム・電解コンに比べると解像感が増します。
ただ、良い意味でも悪い意味でも高域が煩くなります。
★Roederstein ERO MKC1862
メタライズドポリカーボネートフィルムコンデンサ
63V 0.22μF 10mm幅
周波数特性が良く、出力処理段で使う際便利です。
現在は製造難度・コストの関係でこのフィルムを使った
フィルムコンは見ないです。
ポリプロピレンフィルムタイプを使った感じに似ていますが
高域での刺激がそこまで強くないので個人的には好きです。
ちなみに、入手難易度は高いです。
調整用によくマッチするので便利ですが、入手性が悪いので
そこまで気にしなければポリプロピレンフィルムタイプの
代用でも大丈夫かと思います。
★Panasonic A形 FK電解コンデンサ
16V 1000μF φ10mm×16mm
同メーカーFCシリーズよりも高性能タイプで
低インピーダンス・高リプル対応品です。
IC直下のコンデンサで使用した際に音質面で
良かったので、NFJ版のFX202Aにも使用していました。
★Nichicon MUSE FWオーディオ専用品 電解コンデンサ
10V 1000μF φ10mm×12.5mm
MUSE オーディオ専用品の標準タイプですが、
小形で容量が稼げるのと、一応メーカーがオーディオ専用と
してラインナップしているシリーズですので無難なチョイス
と思っています。ヘッドホン出力の低音の改善にどうでしょ。
★SANYO ME-WG 最上位グレード電解コンデンサ
16V 470μF φ8mm×11.5mm
高リプル対応で超低ESR小形タイプで、他メーカーの
電解コンデンサに比べ、群を抜いて高性能なコンデンサです。
IC直下の電源平滑コンとして置くと違いがハッキリ判るくらい
のものです。音は若干きつめになったりするので
若干長めのエージングで変化していくと思います。
★TOKO 13RHBPデジタルオーディオ専用
閉磁路構造インダクタ
22μH 最大許容電流3.29A φ13.0mm×16.0mm
φ13mmと大型なのでパワー感もあり、音の歪みも
少ないデジタルオーディオ専用設計のパワーインダクタです。
通常のインダクタと比べ音質面で効果があります。
★SMD積層セラミックコンデンサ
サイズ:0805(2012)16V 4.7μF
何の変哲も無いチップ積セラです。
標準より容量が大きくなるので
リファレンス電圧がより安定します。
※ YDA138のデータシートは採用メーカー側に
如何に低コストで作れるかという提案を前面に
押し出している感の強いチップです。
組み込みモジュールとしての色が強い感じです。
※ケースキット組み込み可能サイズで構想しています。
※こういう風にセットにすると、自分で選んで遊べる要素が
 減るので、今後継続するかは微妙です。
 部品屋したいですね。ヤフオクでは不可能です。

本日の写真

巻きタイプメタライズドポリエステルフィルムコンデンサ250V105
モノラル設定にしてみました。見やすいようにコードを使ってますが
部品実装の際に余ったリード線を使用しても大丈夫です。
手持ちの有る部品でプチカスタムしてみました。
本来は直径12.5mmサイズのコンデンサも2個搭載できるように
パターンが有るのですが、あえて10000uF入れているだけです。
10000uFもいらないかも(汗

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NFJコンセプトのTA2024B/Cデジタルアンプ基板

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を現在作ってもらっています。
この選択が正しかったのか微妙ですが別のメーカーに依頼している為
思った以上に時間がかかっています。
ただ、こちらも着々と進行していっていますので、近いうちには
ラインナップに並ぶはずです。
USB-DACに関してはこれも別のメーカーの既製品をベースは継承して
配置や搭載可能部品などの選択を広げたコンセプトで依頼しています。
こちらに関しては、もう少し後になると思いますが、まぁー買ってみるかー
程度の価格を実現させてみたいいっぴんでもあります。
販売の意図は価格だけでいくのか未定ですが、自由の幅を模索している状況
なので(交渉中なので)、それが決まり次第販売は早いです。
またもうひとつDACの本気仕様の構想はかなり本格化してきてしまって、
そろそろついていけない状況です。そっちの方はFX-Audio-で出します。
以上、更新が止まっていました長い間で報告したいことは以上です。
細かい部分ではもっとあるのですが、最近業務に忙殺されてしまい
大まかな部分でダイレクトに更新していますので、ご理解ください。
他にも日本にいる間、個人的に空芯コイル関連のものを自作して楽しみたいです。
自作は材料費とかとても安価で楽しめると思います。
こちらでコメントいただいている方々の皆様の自作を見ていて、
心躍る楽しさを期待しています。
うちの会社でも空芯コイル売っていますので、あまり言ってはいけない事と
わかっているのですが(汗
それだけ魅力的って事ですよね。
それでは、これからもよろしくお願いしあmす。